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「出金できない」と言われたら
確認してほしいこと

画面上の残高は増えている。けれど出金しようとすると、理由をつけて止められる。 当窓口に寄せられるご相談で、最も多いのがこの状態です。 追加で支払うべきかどうか迷っている段階の方に向けて、判断の材料を整理しました。 結論から言えば、出金のために追加入金を求められている時点で、いったん立ち止まる理由があります。

PATTERN

追加入金を求める、よくある口実

出金を止める理由は毎回違うように見えますが、実際にはいくつかの型に分かれます。 ご自身が言われている内容が、以下のどれかに当てはまっていないか確認してください。

言われる内容実際のところ
出金には手数料の先払いが必要 正規の取引所では、手数料は出金額から差し引かれます。別口で振り込ませる運用はありません
利益分の税金を先に納める必要がある 暗号資産の税金は確定申告でご自身が納めるものです。取引所が事前に徴収することはありません
口座が凍結されたので解除費用がかかる 凍結解除に費用を請求する仕組みは、正規の事業者には存在しません
マネーロンダリング審査のため保証金が必要 AML審査は本人確認書類の提出で行うもので、入金を求める性質のものではありません
あと一定額まで積み増せば出金枠が解放される 出金の条件が後出しで提示される時点で、規約に基づく運用ではありません
システム障害・メンテナンス中で処理できない 数日で復旧しない、問い合わせ窓口が個人のチャットしかない場合は注意が必要です
共通しているのは「出すために入れさせる」構造です。 名目が何であれ、資金を引き出すために新たな送金を求められているなら、そこが判断の分かれ目になります。 1つ払うと、次の名目で請求が続くのが典型的な流れです。

MECHANISM

なぜ残高は増えて見えるのか

「画面には利益が出ていると表示されている。だから資産はあるはずだ」—— この感覚が、追加入金に応じてしまう大きな理由になっています。

しかし、サイトやアプリに表示されている数字と、ブロックチェーン上に実在する資産は別物です。 詐欺に使われるプラットフォームでは、表示される残高や含み益を運営側が自由に設定できます。 利益が出ているように見せることで追加入金を促し、出金の段階で初めて理由をつけて止める。 この順番で設計されています。

判断の基準になるのは、画面の数字ではなく、実際に自分のウォレットへ着金したかどうかです。 少額でもいいので出金が完了した実績があるか。ここを起点に考えてください。

少額の出金には応じるケースもあります

最初に少額の出金を通し、信用させてから大きな入金を促す手口も確認されています。 一度出金できたことは、そのプラットフォームが正規であることの証明にはなりません。

CHECK

払う前に確認できること

追加入金を求められている段階なら、まだ確認する時間があります。相手が急かしてくる場合ほど、いったん止めてください。

01
その事業者が金融庁の暗号資産交換業者の登録一覧に載っているか。金融庁は無登録業者に対する警告リストも公表しています
02
会社名・所在地・代表者名が明記されているか。記載があっても、実在する会社の名前が無断で使われている場合があります
03
問い合わせ先が、個人のLINEやTelegramのアカウントだけになっていないか
04
今言われている出金条件が、利用規約に事前に書かれていたものか。後から提示された条件なら要注意です
05
サイト名やドメインで検索して、同じ状況の報告が出ていないか
06
そもそも、そのサービスを知ったきっかけがSNSのDMやマッチングアプリでの勧誘ではなかったか

判断がつかないときは、支払いを保留したまま、公的な窓口に相談することができます。 金融庁の金融サービス利用者相談室(0570-016811)では暗号資産に関する相談を受け付けており、 事業者の登録の有無についても確認できます。消費者ホットライン(188)も利用できます。

「今日中に払わないと資産が失効する」と言われたら

期限を切って判断の時間を奪うのは、意思決定を急がせるための常套手段です。 正規の事業者が、顧客の資産を数時間の猶予で失効させることはありません。 急かされたときこそ、確認に時間を使ってください。

AFTER

すでに払ってしまった場合

支払ってしまったあとでも、やるべきことの順番は変わりません。 まずそれ以上の入金を止め、やり取りと送金記録を保存してから、公的な窓口に相談してください。

特に、送金時のトランザクションID(TxID)と送金先ウォレットアドレスは、あとから資金の流れを追うための起点になります。 相手のアカウントが消える前に保存しておいてください。

具体的な手順は 被害に遭ったら最初にやるべきこと にまとめています。 調査を誰かに依頼するかどうかを検討している段階であれば、 調査会社を選ぶ前に確認しておきたいこと もあわせてご覧ください。

FAQ

よくあるご質問

出金手数料を払えば本当に出金できますか?

出金するために追加の入金を求められている時点で、通常の取引所の運用とは異なります。正規の取引所では出金手数料は出金額から差し引かれる形で処理され、別途の振込を求められることはありません。支払っても出金できず、次の名目でさらに請求が続くケースがほとんどです。

サイトの残高は増えているのに出金できないのはなぜですか?

表示されている数字と、実際に保有している資産は別物です。詐欺のサイトでは画面上の残高が任意に操作できるようになっており、利益が出ているように見せることで追加入金を促し、出金の段階で初めて理由をつけて止める構造になっています。

相手が金融庁に登録されているか確認する方法はありますか?

金融庁が公表している暗号資産交換業者の登録一覧で確認できます。また無登録で勧誘を行っている業者についての警告リストも公表されています。名称が一覧になければ、国内で正規に営業している事業者ではありません。

すでに追加で払ってしまいました。どうすればいいですか?

まず、それ以上の入金を止めてください。そのうえで相手とのやり取り、送金先アドレス、トランザクションIDを保存し、警察および消費生活センターに相談してください。銀行振込を行った場合は、口座凍結の可能性があるため金融機関への連絡を急いでください。

一度は出金できたのですが、それでも詐欺の可能性がありますか?

少額の出金に応じて信用させ、その後より大きな入金を促す手口が確認されています。一度出金できたことは、そのプラットフォームが正規であることの証明にはなりません。

払うべきか迷っている段階でも

今言われている条件が通常の運用と言えるものかどうか。現状の整理と診断までなら費用はかかりません。

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